杜氏(製造責任者)である横坂安男氏が千葉で作ったお米「総の舞」を酒蔵に持ち込んで造った一本。
このようなストーリー性のある日本酒ながら、「総の舞」銘柄は2018年醸造のものがどうしても口に合わず、仕入れに消極的でした。しかし今期の総の舞は控えめに言って最高。個人的にも太鼓判です!
お米を炊いたようなふくよかな香りに、オイリー感と燻った穀物のような香り、また青竹のような爽やかな香りが入り混じります。
口に含んだ瞬間に、ほのかな甘味と濃淳な旨味がババっと口内に心地よく広がります。その後は荒々しいながらも繊細な酸味と苦味が全体をまとめ上げ余韻長くフィニッシュ。
冷酒~熱燗(60度あたり)まで広い温度帯で楽しめる一本。個人的にはまろやかさやほっこりさを楽しんでもらうためにも60度くらいまでガッツリ温度を上げて試していただきたい。
蔵元いわく、フルボディ系の赤ワインと合う料理には何でも合うとのこと。実際、魚料理から肉料理まで旨味たっぷりの食材と合わせると飛びます。
特定名称 | 純米吟醸 |
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アルコール度数 | 17% |
日本酒度 | +2 |
酸度 | 2.2 |
アミノ酸度 | 2.7 |
使用米・精米歩合 | 総の舞 精米歩合55% |
酵母 | 蔵付酵母 |
酒母 | 山廃 |
上原酒造について
上原酒造の日本酒は「旨口芳醇」が代名詞。
中でもフラグシップ銘柄である「不老泉」はSAKE Street店主が日本酒を好きになるキッカケとなった銘柄でもあります。
不老泉を造る上原酒造の最大の特徴は、自然の力を最大限活かした酒造り。「山廃仕込み」や「蔵付き天然酵母」にこだわり、また全国で6蔵ほどしか行っていない「木槽天秤しぼり」を実践。独特の製法により、濃淳でありながら雑味のなくキレが良い唯一無二の酒質を生み出し、日本全国に強いファンを獲得しています。