菊の司の蔵元家系・次男の大貴さんが昨期から立ち上げた「髭」シリーズ。
第四段では熱心なファンの多い酒米「愛山」に挑みました。
冷酒ではまずバナナなどフルーツを思わせる香りが立ち、奥には若々しく青みある香り、やや重厚感ある香りも控えめに感じます。
味わいは軽めのアタックで始まったのち、苦味とさらに後から旨味が現れ、しっかりとしたボディ感です。ドライさ&ビターさにより、キレにも力強さを感じます。
温めると、冷酒ではやや遅れてくる旨味が前面に出ます。お米の香ばしくもふくよかな香りも口から鼻に抜け、充実感ある飲み口です。
苦味もほどよいバランスで感じられ、「先生……!!あん肝が食べたいです……」という気持ちが高まります。
あん肝だけでなく、熟成系やハード系のチーズなどの発酵おつまみにもよくマッチする味わいです。
まだ少々若さが残りますが、逆に言えばポテンシャルたっぷり。「髭」シリーズのコンセプト通り、自家熟成も楽しめる生酒です。
特定名称 | - |
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アルコール度数 | 18% |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
使用米・精米歩合 | 愛山 |
酵母 | - |
酒母 | 生酛 |
岩手県盛岡市、盛岡駅から車で10分もかからない位置にある菊の司酒造。創業1772年と岩手県内最古の歴史を持ち、15代続く名門酒蔵です。16代目予定の平井佑樹さんと弟の大貴(ひろたか)さん、共に20代の兄弟を中心に、若いチームで高品質な酒を造ります。
菊の司「髭」シリーズは大貴さんが立ち上げた「クラシカルな日本酒の味わい」にスポットを当てる限定流通商品。熟成や温度による変化など、さまざまな楽しみ方ができる新シリーズです!