純米大吟醸というと「スッキリ」「フルーティ」「華やか」という印象があるかもしれません。実際に、純米大吟醸の製法(お米をしっかり削る、低温でじっくり発酵させる)からそのような傾向があるのは事実。
一方、大治郎の純米大吟醸にはそのような派手さはあまりなく落ち着いた印象。呑みすすめる中で、ほのかに香る華やかさを楽しむといったところ。これが落ち着いた酒質と相まって奥ゆかしさを感じさせ、飲み飽きすることなく、個人的にはとても好きなのです。
青草を思わせる清々しい香りにややスモーキーな香り。スッキリとした飲み口に豊かな旨味がとても心地よく、後味も軽快にキレよくフィニッシュしていきます。豊潤な旨味と軽快な飲み口が滋味深さを感じさせる一本。
スッキリとした飲み口を楽しんでいただきたいため、冷酒で飲まれることをおすすめします。
豊かな旨味を持った食事と合わせやすく、鶏肉のソテー、マグロの刺身などがおすすめです。
特定名称 | 純米大吟醸 |
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アルコール度数 | 17% |
日本酒度 | +4 |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
使用米・精米歩合 | 山田錦(精米歩合45%) |
酵母 | 協会14号 |
酒母 | 速醸 |
「喜量能(きりょうよし)」と「大治郎」を醸す畑酒造は滋賀県東近江に位置します。喜量能は畑酒造代々の伝統を守った造り、4代目蔵元の名を冠した「大治郎」は現蔵元の感性が反映された日本酒です。
畑酒造とSAKE Streetの接点が初めて生まれたのは、「大治郎」の輸出をサポートさせていただいたときでした。大治郎の旨味主体の食事を引き立てる酒質が元々好みでしたが、初めて一緒に仕事をさせていただく中で誠実な人柄にふれ、「畑さんと仕事がしたい」と思い取引をお願いした次第です。