不老泉の商品ラインナップの多くは「山廃」という手法で造られますが、このお酒は「速醸」で造られています。一般論ですが、速醸は山廃に比べて味がシンプルである傾向があります。
不老泉の熟成といえば「不老泉 参年熟成 赤ラベル」。赤ラベルは不老泉の中で、最もどっしり複雑な日本酒ですが、こちらの日本酒は速醸ということもあり赤ラベルよりも柔らかく複雑味がやや控えめ(といっても、やはりどっしり複雑ではあります)
燻った穀物やナッツのような香ばしさとカラメルのような熟成感のある香り。
滑らかな口当たりを第一印象に、複雑でパワフルな旨味と酸味がどっとやってきて、余韻長くフィニッシュ。
複雑さは山廃の赤ラベルに比べておとなしめで、食事を引き立ててくれる食中酒。
特定名称 | 特別純米 |
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アルコール度数 | 17% |
日本酒度 | +2 |
酸度 | 2.0 |
アミノ酸度 | 1.3 |
使用米・精米歩合 | 山田錦(精米歩合60%) |
酵母 | 協会7号 |
酒母 | 速醸 |
上原酒造の日本酒は「旨口芳醇」が代名詞。
中でもフラグシップ銘柄である「不老泉」はSAKE Street店主が日本酒を好きになるキッカケとなった銘柄でもあります。
不老泉を造る上原酒造の最大の特徴は、自然の力を最大限活かした酒造り。「山廃仕込み」や「蔵付き天然酵母」にこだわり、また全国で6蔵ほどしか行っていない「木槽天秤しぼり」を実践。独特の製法により、濃淳でありながら雑味のなくキレが良い唯一無二の酒質を生み出し、日本全国に強いファンを獲得しています。