日本酒の酒屋をやっていると「辛口」なお酒を求めるお客様が多くいらっしゃいます。この「辛口」という表現が中々のクセモノでして、というのも人によって辛口の意味が異なるのです。私が甘いと思っている日本酒を「辛い」と表現する人もいますし、逆もしかりです。ゆえにこのような辛口論争なども勃発しているほどです。
しかし、この鰹正宗は誰が飲んでも「辛口」と表現するでしょう!!
それくらい甘さを感じずにドライに切れていきます。
やや柑橘を思わせるような香りにアルコール感。口に含むと、ほのかな旨味を感じ、その後はアルコール由来の苦味でビシッと切れ味良くフィニッシュしていきます。
個人的には冷酒でキレの良さを感じてもらいたい一本。
キレの良さから食事中の口内をリフレッシュしてくれる効果が抜群なため、名前の通り、濃厚な「鰹」のタタキを含め、幅広い食事に合わせられます。
特定名称 | 純米 |
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アルコール度数 | 14度 |
日本酒度 | +13 |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
使用米・精米歩合 | ふさこがね 精米歩合70% |
酵母 | 協会7号 |
酒母 | 速醸 |
関東有数の漁港として有名な、千葉県勝浦市の地酒として愛されてきた東灘醸造。2006年に限定流通銘柄としてリリースしたのが「直詰め」によるフレッシュさが人気を得ている「鳴海(なるか)」です。2020年夏には、杜氏の退職により一度は休造を決意した6代目の君塚敦社長。しかし当店も絡んだご縁で、実力派の菊池譲杜氏が酒造りを担うことが土壇場で決まりました。新杜氏が醸す「鳴海」はこれまで以上にフレッシュ感のある酒質で評価を高めています。