メロン、バナナ様のフルーティさに、ヨーグルトっぽい乳酸があわさった軽快な香り。瓶内二次発酵のシュワッと感があり、爽やかで心地よい口当たり。
アルコール度数11度とワイン並の低アルコールは、ポルトガルの微発泡ワイン「ヴィーニョ・ヴェルデ」をもっとまろやかにしたようなライトなボディ感。
少し軽すぎるかな…と思いきや、お食事と一緒に飲むと寄り添い力が半端ないのです。
一番のおすすめは、白身魚の塩焼き。繊細な磯の香りを生酛由来の乳酸がやわらかく包みこみ、繊細ながらも旨味増し増しで美味しくいただけます。塩味の濃すぎないワンタンスープ、味噌マヨネーズをつけた野菜スティックにも、やさしい苦味が寄り添います(個人的にはきゅうりに寄り添う稀有なお酒だと思います)。
和風旨味系のおつまみを片手に、気づいたら一本なくなってた系のお酒です。ぜひ!
特定名称 | 純米 |
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アルコール度数 | 11度 |
日本酒度 | - |
酸度 | - |
アミノ酸度 | - |
使用米・精米歩合 | 秋田酒こまち 精米歩合66% |
酵母 | 6号酵母 |
酒母 | 生酛 |
関東有数の漁港として有名な、千葉県勝浦市の地酒として愛されてきた東灘醸造。2006年に限定流通銘柄としてリリースしたのが「直詰め」によるフレッシュさが人気を得ている「鳴海(なるか)」です。2020年夏には、杜氏の退職により一度は休造を決意した6代目の君塚敦社長。しかし当店も絡んだご縁で、実力派の菊池譲杜氏が酒造りを担うことが土壇場で決まりました。新杜氏が醸す「鳴海」はこれまで以上にフレッシュ感のある酒質で評価を高めています。