以前メディアの記事にも登場していただいた、発酵料理家の真野遥さんの新しい書籍『いつものお酒を100倍おいしくする 最強おつまみ事典』が発売されました!出版を記念したペアリングパーティーの様子をお届けします。
※2020年にSAKE Streetのメディアで公開した真野さんのインタビュー記事はこちら。
まずは乾杯からスタート
そろそろ開始時間だなと思っていると、レモンサワーとビールが1本ずつ配られました。「2本も!すごい」「金曜日の夜だしね!」とワクワクした声が聞こえてきます。さすがおつまみ事典の出版パーティー。参加者のみなさんもお酒好きの方が多いようです。
至福の乾杯タイムのあとは真野さんからのご挨拶がありました。「ペアリングは食事を美味しく楽しむための手段のひとつ。もっと自由に楽しんでほしい」との想いから、今回の書籍が誕生したそうです。
たしかにペアリングと聞くと、素敵なお店の凝った料理にこだわりのお酒を合わせる、特別なシーンを連想しがちです。でも最強おつまみ事典は「いつものお酒を100倍おいしくする」ための一冊。この本のとおりにペアリングをすれば、おうちでいつも飲んでいるお酒が特別な一杯に変わります。
日本酒のイメージが強い真野さんですが「限定的なイメージがついてしまうと、活動の幅を狭めてしまうのではないか」と悩んだこともあったそうです。しかし、まわりのアドバイスを受けて日本酒に振り切った活動をするなかで、仕事の幅はさらに広がり、書籍の出版にも繋がりました。
最強おつまみ事典には日本酒だけではなく、レモンサワーやウイスキー、ビールにワインなど、ありとあらゆるお酒にぴったりのおつまみが掲載されています。
パーティーでは掲載されているおつまみを数品と、ぴったり合うお酒を楽しむペアリング体験をさせていただきました!
ペアリング体験その①ビール・レモンサワー編
ビールには「コンビーフ×マスタードのポテサラ」、レモンサワーには「ナンプラー風味の味玉」を合わせます。味玉の芸術的な半熟具合が美しいですね。
「コンビーフ×マスタードのポテサラ」は粒マスタードの酸味が爽やか!コンビーフのコクと玉ねぎの辛味もバランスが良く、ビールのすっきりした苦味との相性が抜群です。最強おつまみ事典には、ポテサラだけでも6種類が掲載されています。ビール以外にもワインや日本酒、ウイスキーまで、具材や味付けを少し変えるだけで、幅広いお酒に寄り添えるポテサラのポテンシャルを感じました。
続いて「ナンプラー風味の味玉」をレモンサワーといただきます。少しエスニックな味わいで塩気もちょうどよく、お酒が進む味です。レモンサワーのシュワッと爽快な味わいとキレのある喉越しが、美味しさに拍車をかけます。
実は味玉も、お酒に合わせた6種類が掲載されているんです。中でも意外だったのが、にごり系の日本酒にカレー風味の味玉のペアリング。漬けておくだけで簡単にできるので、作り置きおつまみにも最高ですね。数種類を常備しておけば、どんなお酒にも対応できます!
ペアリング体験その②日本酒・ウイスキー編
日本酒には「白子のムニエル白味噌クリームソース」、ウイスキーのロックには「レバーのプルーン煮込み」と「ナッツの塩バターキャラメリゼ」を合わせていただきます。
まずは「レバーのプルーン煮込み」から。プルーンのとろけるような食感と、爽やかな甘酸っぱさ、レバーのホロッと柔らかな食感と程よいクセが絶妙に絡み合います。「程よいクセ」と曖昧な表現をしましたが、本当に程よい。苦みや臭みがなくて、良いクセだけが感じられる上品な味わいです。ウイスキーのまろやかでコクのある味わいと見事にマッチします。
「ナッツの塩バターキャラメリゼ」は、食べる前からどう考えても合うだろうと思っていましたが、思っていた以上に合いました。もう名前からして美味しそうですよね。ナッツの甘塩っぱさとカリカリ食感を、ウイスキーの柔らかい苦味や樽の香りが包み込みます。先日つくってみたのですが、簡単にできるうえに味のクオリティが高くて感動しました。素敵なバーで飲んでいる気分が、おうちで手軽に味わえます!
日本酒に合わせた「白子のムニエル白味噌クリームソース」は、口に入れた瞬間に「生まれてきてよかった」と言ってしまう味です。じんわりと余韻が残っているところに辛口のにごり酒をひとくち含むと「これはこの世のものでしょうか?」という疑問すら湧き上がってきました。濃厚なのに儚く、とろりと消えてしまいます。
周辺からも、ため息まじりの美味しいが続発していました。あの瞬間、会場の心はひとつになっていたはずです。美味しいものは世界を平和にする力があるとしみじみ感じました。
真野さん、ご出版おめでとうございます!
SAKE Streetからはお祝いにお酒をお贈りしました!『天美 純米大吟醸』です。
最強おつまみ事典に掲載されているレシピは、簡潔でわかりやすいのも嬉しいポイント。先ほど絶賛した「白子のムニエル白味噌クリームソース」も、想像の3分の1くらいの工程数でした。写真がいっぱい載っていて、そのどれもが美味しそう過ぎる…!眺めているだけで幸せな気持ちになれます。あと、お腹が空きます。
お酒ごとに合うおつまみが掲載されている「酒引きペアリング事典」がメインですが、基本のおつまみが掲載されている「王道おつまみ事典」も収録されていて、便利なうえに内容も盛り沢山です!
『最強おつまみ事典』を活用すれば、おうち時間を特別にするペアリングを手軽に体験できます。ぜひ酒×食の可能性を無限に感じてください。
真野さん、このたびは『いつものお酒を100倍おいしくする 最強おつまみ事典』のご出版おめでとうございます。素敵なパーティーにご招待いただきありがとうございました。そしてごちそうさまでした!