おいしい日本酒を少しずつ飲み比べしたい!季節限定酒や珍しい日本酒に出会いたい!気に入ったお酒は買って帰りたい!そんな望みを叶えてくれる日本酒専門店がSAKE Street浅草橋店です。
本シリーズ「SAKE Streetの楽しみ方」では、今回初めてサケストを訪れるライター・みさきが、ビギナー視点でお店を存分に楽しむコツを全7回にわたってご紹介します。前回までは酒スト店頭の角打ちでのお酒の選び方やおつまみについて解説しました。第5回では、セルフ燗酒を楽しむ方法をご紹介します!
燗酒とは
日本酒を温めて飲む「燗酒」。日本酒は温めるとまろやかさが増して、濃醇な米の旨味が引き立ちます。温度を変えて味わいを変化させるのは、他のお酒にはない日本酒ならではの楽しみ方です。
自宅でお燗をする場合は電子レンジ加熱や鍋での湯煎などが一般的ですが、飲食店では「かんすけ」という湯煎で日本酒を温める専用の機械がよく使われています。
飲食店だと通常はお店の人が日本酒を温めて提供してくれますが、酒ストはセルフスタイル!店内に置いてあるかんすけを誰でも自由に使うことができます。好きなお酒を選び、酒燗器を使って自分で好きな温度に温めて飲む体験は、特別感がありワクワクします。
セルフ燗酒を試してみよう!
まずは燗酒にする日本酒を選びます。
お燗向きの日本酒もたくさんそろっているSAKE Street。今回は滋賀県・上原酒造の「不老泉 山廃仕込 特別純米 原酒 参年熟成」を選びました。お燗用の日本酒は90ml以上からの注文となります。
味の違いを感じるために、まずは常温で一口。芳醇な甘みのある香りとどっしりとした旨味でこのままでも十分に美味しいお酒です。
では、いざ燗酒に挑戦!お酒を温める時につかう酒器「ちろり」を、70℃のお湯がはられたかんすけに入れます。ちろりに温度計を入れて、飲み頃の温度まで上がるのを見ている時間も楽しいひと時です。
「上燗」と呼ばれる飲みごろの45℃を超えたので、お猪口に注ぎ飲んでみます。先ほどの常温と比べて柔らかい口当たりに変化し、ふくよかな米の旨味が口内に広がります。熟成酒ならではの香ばしさなどのクセが苦手な人は、温めることでまろやかになり飲みやすく感じると思います。
(日本酒の温度の違いによる呼び名の変化や、タイプ別のおすすめ温度について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
じっくりと味わっていると、途中でお酒が少し冷めてきてしまっていましたが、また温められるのもセルフスタイルならではの良さ。
最後は思い切って60℃まで温度をあげて飛び切り燗に。アルコール感が強まり、今度はキリっと辛口に変化しました。
ちなみに、前回ご紹介したおつまみの「きなこ豆」は燗酒とのペアリングがおすすめとのこと。せっかくなので一緒に食べてみました。
きなこ豆の上品な甘みと、燗酒の優しい米の旨味の相性が抜群!酒ストにきたらぜひ試してほしい組み合わせです。
まとめ
酒ストの燗酒は、好きなお酒を選べるだけでなく、セルフスタイルで自由に温めることができるのが魅力です。
異なる種類の燗酒の飲み比べはもちろん、同じお酒を温度違いで飲み比べてみるなど楽しみ方はさまざま!少量から試せるので、燗酒が初めての人や普段は燗酒を飲まない人も、気軽に自分の好きなお酒のタイプや温度を見つけてみてほしいです。
【シリーズ:SAKE Streetの楽しみ方】
- 第1回:「お店に行ってみよう!」
- 第2回:「角打ち(おすすめセット編)」
- 第3回:「角打ち(お酒を選ぶ編)」
- 第4回:「角打ち(おつまみ編)」
- 第5回:「角打ち(燗酒編)」