おいしい日本酒を少しずつ飲み比べしたい!季節限定酒や珍しい日本酒に出会いたい!気に入ったお酒は買って帰りたい!そんな望みを叶えてくれる日本酒専門店がSAKE Street浅草橋店です。
本シリーズ「SAKE Streetの楽しみ方」では、今回初めてサケストを訪れるライター・みさきが、ビギナー視点でお店を存分に楽しむコツを全7回にわたってご紹介します。前回までは飲み比べ、おつまみ、燗酒など角打ちを満喫する方法について解説しました。
第6回では、いよいよ、酒販店である酒スト店頭でお酒を購入して帰る方法をご紹介します。今回は、みさきがプライベートで実際に飲むお酒を、ぽん店長にアドバイスをしてもらいながら選ぶ様子をリアルにお届けします!
気になる日本酒を買って帰ろう!
酒ストでは全国30蔵以上、常時約100種類の日本酒がそろっています。これまでの記事ではこれらのお酒を角打ちで飲めることをご紹介しましたが、酒ストは酒屋さんなので、もちろんすべてその場で買って帰ることができます。
角打ちで飲んで気に入ったお酒を買うも良し、今晩のおかずとのペアリングで探すも良し、贈り物として相手の好みに合わせるも良し。日本酒を熟知したスタッフに相談をしながら、豊富なラインナップの中からじっくりと選べるのが酒ストの魅力です。
ぽん店長と一緒にお酒を選んでみる
酒ストのぽん店長に相談をしながら、実際にお酒を買ってみたいと思います。


ぽん店長、よろしくお願いします。今回は取材で来たのですが、実は今週末に友人たちとBBQ(バーベキュー)の予定があるので、みんなで飲む日本酒をリアルに探しています!
※取材日は夏真っ只中の8月でした

BBQにぴったりの日本酒探し、お手伝いしますね!参加者は何人ですか?

10人だったかな。他のお酒もあるので……四合瓶2本くらいが良いかなと!

それなら、フルーティーなものと、辛口なものの2種類だとバランスが良いかもしれないですね。

おお、最初に全体感の提案があってわかりやすい……! タイプが異なる2本だと、普段日本酒をあまり飲まない方も喜んでくれそうです。
1本目はしっかり冷やして飲む乾杯酒

では1本目のフルーティーなタイプを選びましょう!暑い屋外で過ごすなら発泡感のあるしゅわっとしたお酒を飲みたくなると思うので、個人的にミードはおすすめです。アルコール度数は10度前後と低めで飲みやすく、私自身も親戚とのBBQに持って行って好評でした!しゅわっとキリっとする中に、優しい甘みを感じられて味の濃いBBQにも負けない爽やかさですよ~。

ぽん店長もBBQで日本酒を飲むんですね!はちみつのお酒は珍しくて話のネタにもなりそうなので、ミードは候補にします。日本酒だとどれがおすすめですか?


う~ん……どれも魅力的で迷っちゃいます。そういえば、BBQの参加者はワイン派が多いんです。その人たちに日本酒を推すにはどんなタイプが良いでしょうか?

ワインとの共通点として、酸味のあるお酒が好まれます。酒ストでは酸味が特徴の日本酒も豊富に揃えているので、ワイン好きの方にも好評なんですよ!その中でも「津島屋」や白杉酒造のお酒は人気です。味の引き締まりがあり、口内をすっきりさせてくれるので肉料理にもぴったりだと思います。

酸味のある日本酒はワイン派が喜んでくれそう!ミードも捨てがたいけど……1本目は甘酸っぱくて乾杯酒として飲みやすそうな「津島屋」の夏酒にします!

2本目は常温でも美味しい旨味系

2本目は雰囲気を変えて辛口系ですね。外で飲むということで、冷やさずに外気温で温度が上がることで旨味が増すお酒はどうでしょう?

夏の暑さを活かして美味しくなるお酒……まさに逆転の発想!確かに、クーラーボックスから毎回出し入れするのは面倒で途中から出しっぱなしになりそうです。

滋賀県・畑酒造の「大治郎」はそんなシチュエーションにおすすめ!肉や焼き魚に負けないふくよかな米の旨味が特徴で、あたためても美味しいお酒です。

近くの川で魚釣りをする案も出ているから、焼き魚に合うのはうれしい!

最初は冷やしてキリっと飲んでも美味しいですが、外の気温で徐々に常温に変化すると、旨味や酸味が出て、焼き魚に最強に合うお酒になります!畑酒造はご夫婦を中心とした少人数で、丁寧にこだわりのお酒を造っている蔵なんですよ。

「大治郎」、種類がいろいろあるんですね。常温で飲むならどれでしょうか?


生酛純米生酒と純米生酒は常温で美味しいお酒ですが、生酛は軽やかな乳酸感と酸味があるかわいらしい味わいです。純米の方が腰をどっしり構えたような味わいなので、肉や魚を食べるBBQには純米をおすすめします!

ぽん店長が言うなら間違いない!2本目は「大治郎」の純米に決定!具体的な料理とのペアリングを教えてくれるので、イメージがついて選びやすかったです。ぽん店長、ありがとうございました!

まとめ
酒ストでお酒を購入する際は、知識豊富なスタッフが飲むシーンや料理、贈る相手などに合わせたお酒をおすすめしてくれます。各蔵と直接取引をしている酒ストだから知っている、酒蔵やそれぞれのお酒に関するストーリーはつい誰かに話したくなりますよ。
酒屋でお酒を買うことに慣れていない人も、会話を楽しみながら安心してお買い物してみてください!
【シリーズ:SAKE Streetの楽しみ方】
- 第1回:「お店に行ってみよう!」
- 第2回:「角打ち(おすすめセット編)」
- 第3回:「角打ち(お酒を選ぶ編)」
- 第4回:「角打ち(おつまみ編)」
- 第5回:「角打ち(燗酒編)」
- 第6回:「お酒を買ってみよう」