ポテトサラダに合う日本酒はコレ!おすすめ4選

ポテトサラダ

 

家庭料理の定番、ポテトサラダは居酒屋でも人気のメニューです。レシピによっては酒盗や明太子を混ぜ込んで日本酒との相性を意識した味付けにしているものもありますね。


バリエーションが豊富なので、ペアリングではどこに基準を置くか難しいところではありますが、今回は平均的な味わいであるコンビニのポテトサラダで検証しました。


目次

ポテトサラダの味付け


味付けのメインはマヨネーズで、そこに塩コショウで味を整えます。ご家庭によっては、砂糖を足すこともあるようです。


今回はコンビニのプレーンのポテトサラダを3種ほど食べ比べてみましたが、それぞれ味の濃さや食感などに差を感じたものの、ペアリングに大きな影響を及ぼすほどではありませんでした。


なお、先に書いたように、具材や味付けのバリエーションは豊富で、タラコ、明太子、酒盗、アンチョビ、漬物、ベーコン、チーズ、ツナ、リンゴ、バターなどなど百花繚乱です。当然、それぞれで合う酒は変わってきますが、考え出すとキリがないので一旦忘れましょう。


ジャガイモの香り成分


ジャガイモと日本酒って、お米と芋だから意外かもしれませんが、妙に合うんですよね。

実は、ジャガイモの香りの主成分であるメチオナールは、日本酒、特に熟成したタイプに多く含まれます。よって、合わせる際に熟成酒は第一の選択肢となります。


とはいえ、派手めの華やかでフルーティなタイプでも問題ありません。きゅうりなどが入っていれば、瓜特有のメロンのような香りが、日本酒のフルーティな香り(酢酸イソアミル)とリンクしてくれますので、これはこれで良いペアリングになります。

 

検証中の様子

検証中の様子


甘味と軽さがポイント


ポテトサラダに合う日本酒は、甘味の存在がキーになります。揚げ物など油分(脂肪分)の多い料理に甘めの酒がよく合うというのは基本のセオリーですが、ポテトサラダもマヨネーズによる油分が多いため、これが当てはまります。


逆に、ドライな辛口系はあまり合いません。ただ、貴醸酒まで行くとさすがに甘すぎますので、ほどほどのところで手を打ちましょう。


味わいはやや軽いタイプのほうが同調しやすいです。メインの素材であるジャガイモに味がそれほどないことが影響していると思われます。


そこそこボディがしっかりした濁り酒を合わせてみたんですが、案外、酒のほうが強くてバランスがイマイチだったんです。テクスチャーが近いから相性がいいのではと予想したんですけどね。この体験からも、あまり濃すぎないお酒のほうがベターだと判断しました。


ちなみに、これは理由がわからないのですが、ポテトサラダを食べた後に日本酒を含むと苦みが目立つことがしばしばあります。大吟醸なんかに多いですが、もともと苦みを内包しているタイプのお酒は、その悪いところが引き出されてしまうことがあるので注意が必要です。

 

不老泉 山廃特別純米 原酒 参年熟成

 

 

私のペアリング記事では定番の銘柄ですね。さまざまな料理と調和してくれる懐の深さは本当に重宝します。


対ポテトサラダですが、甘味も丸みのある酸も香りもぴったり同調します。さすが3年熟成、メチオナールの効果を裏付ける形になりましたね。


55〜60度くらいまでガツンと温度を上げて、そこから少し冷めたくらいが最も落ち着きがあって安定した旨さを楽しめます。


奥琵琶湖 特撰

 

 

もう一つ、不老泉の上原酒造より、普通酒の奥琵琶湖です。これも甘味があって軽いので、完璧に合います。古酒が若干ブレンドされているため、当然メチオナールの香りによる同調性もあります。

 

ほんのりスモーキーな風味が燻製とよく合うので、具材にベーコンやいぶりがっこを混ぜこむと最高ですよ。


常温でもいいですが、ぬるめに燗を付けるとよりまとまりが出ます。


神蔵 純米大吟醸 京の輝き 無濾過生原酒

 

 

柑橘および微かな花の香りを楽しめる純米大吟醸。甘味はそこそこあって、締まりのある酸でバランスをとっています。いい意味でわかりやすい純米大吟醸で、質の高さを感じます。こういうタイプが庶民的なポテトサラダと合うというのも面白いですね。

 

やや苦みが気になりますが、きゅうりなどの青い野菜が多めのポテトサラダであれば上手く馴染んでくれるでしょう。


残草蓬莱 純米吟醸 Queeen おいしい火入れ原酒

 

 

低アル原酒と言えばQueeenですね。やさしい甘味と味わいの軽さのおかげでポテトサラダと好相性です。

 

通常は冷酒推奨ですが、あえてお燗や燗冷ましにしても楽しいですよ。輪郭が丸くなり、口当たりが柔らかくなるため、ポテトサラダのマイルドな味わいとマッチしやすくなるのです。


実はこの手法、サーモンでもやっていますので参考にしてください。
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まとめ


熟成系の香り、甘味、味わいの軽さという三つの点で奥琵琶湖がダントツ優勝でした。


今回は、プレーンのポテトサラダでの検証となりましたが、醤油や味噌を隠し味に使ったり、塩辛やタラコ、漬物など和の素材を少し加えることで、さらに日本酒との距離が縮まります。


ちなみに、写真にちゃっかり写りこんでいる福神漬けですが、これをポテトサラダに乗せて食べると、ほどよい甘味と食感が加わって、かなりいいつまみになります。名付けて福神ポテサラ。酒のほうがちょっと濃いなと思ったら試す価値ありですよ! 

 

酒井 辰右衛門

酒井 辰右衛門

J.S.A. SAKE DIPLOMA / 国際唎酒師 / 日本酒ペアリング研究家

ミュージシャンとして活動する中で、ひょんなことから日本酒に目覚め、一気に沼へ。 現在は日本酒と料理の相性を様々な角度から探るweb「日本酒ぺありんぐ総合研究所」の主宰として日々飲酒に励んでいます。食中酒としての日本酒の可能性を広げるために、およそ合いそうもないエスニックや洋食、スイーツなどとの相性を探るのがライフワークになっています。初心者向け日本酒セミナーの講師としても活動中。