気軽にできる日本酒ペアリングレシピをご紹介している本シリーズ。
今回の食材は、あさり・わかめ・たけのこ!春らしさ満点です。水煮や乾物を使うので、面倒な下ごしらえは必要なし。レンチンするだけで優勝おつまみができあがります。
お酒は、冷やしても温めてもおいしい1本を選んでいます。季節を感じながら、ゆっくりと晩酌の時間をお楽しみください。
今回のメニュー:あさりとわかめの酒蒸し
メイン食材のあさりは、むき身の水煮缶を使います。砂抜きをしなくていいので便利。汁ごと入れれば旨味を余すことなく味わえます。
合わせるのは、乾燥わかめと水煮たけのこ。あさりの酒蒸しと若竹煮を「がっちゃんこ」したような、春を感じられるメニューです。
旬の食材を全部揃えるのはハードルが高い……という方も、スーパーやコンビニで手に入る水煮や乾物を使って気軽に季節料理にチャレンジしてみてください。
材料(作りやすい量)
- ・あさりの水煮缶 1個(総量130g、あさり55g)
- ・たけのこ水煮 穂先5cmほど
- ・乾燥わかめ 大さじ1
- ・水 大さじ2
- ・酒 大さじ1
- ・山椒 少々(あればお好みで)
※あさりの水煮は汁ごと使います
調理時間:10分
作り方
❶乾燥わかめ大さじ1をあさり水煮缶の汁に5分浸す
10倍に増えます。
❷たけのこ水煮の穂先5cmを薄切りにする
❸耐熱容器にわかめ・あさり・たけのこを入れ、水大さじ2・酒大さじ1をふりかける
できれば飲む予定のお酒を入れましょう。
❹器にふわっとラップをかけ、電子レンジで温める(500W2分)
※あさりの爆発を防ぐため、1分経過したら一度かき混ぜてください
※温め時間はご家庭の電子レンジによって調節してみてください
これだけで完成!
あさりの出汁がたまらぬおいしさ。缶詰の汁とわかめに塩気があるので、調味料はお酒を加えただけですが、しっかりとした味わいです。
出汁となじんだわかめとたけのこも美味。これは酒が進む!
このおつまみに合わせたいお酒
山丹正宗 MINAMOTO
愛媛県産米と協会6号酵母を使用し、天然の乳酸菌を生かした「水酛」製法で造ったお酒です。冷やして飲むと、キレイな酸味と奥行きのある旨味、少しの苦味を感じます。キレがよく、後味も抜群です。
あさりの酸味と苦味が混ざったような旨味にマッチ。すっと口の中をリセットする役目も果たしてくれるので、食べながらずっと飲んでいられます。
ご家庭に山椒があれば、ほんの少しかけてみてください。より春らしい味わいになりますよ。
さて、今度は40度くらいのぬる燗で。酸味と甘味が開いて、柔らかな印象です。キリッとした冷酒とは別人のよう。ぬる燗は出汁の旨味をやさしく包んでくれます。
そして最後は、ぬる燗のお猪口にティースプーン1杯くらいの汁を加えます。調理にMINAMOTOを使って大正解。うまく調和して、まろやかな味わいになります。〆の出汁割り、最高です!
お酒もおつまみも、最後の1滴まで味わい尽くせるこのペアリング。優勝間違いなしです。
MINAMOTOが手に入らなければ、酸味と旨味のバランスの良いお酒を選んでみてください。3つの食材から出る旨味と塩気に合うはずです。いつもの食卓に取り入れて、春を感じてみてください。
【シリーズ:〇〇するだけ!で優勝おつまみ】
- 第1回:混ぜるだけ!「サラダチキンの梅マヨ和え」
- 第2回:焼くだけ!「大根の明太チーズグラタン」
- 第3回:レンチンするだけ!「冷凍そら豆で作るずんだ餅」
- 第4回:かけるだけ!「真鯛のカルパッチョ」
- 第5回:のせるだけ!「天かすゆでたまご」
- 第6回:レンチンだけ!「あさりとわかめの酒蒸し」
- 第7回:混ぜるだけ!「柿ピーのザクザクポテサラ」
- 第8回:漬けるだけ!「たこの新生姜漬け」