生酛造りや蔵付き酵母の使用など、トップブランドを目指して新たな挑戦を続けている「飛鸞」醸造元の長崎県・森酒造場。ブランドの認知度が着実に高まっている中、モダンでおしゃれなラベルデザインも注目を集めています。
今回の酒蔵だよりでは、五代目蔵元杜氏の森雄太郎さんが、飛鸞のロゴやデザインについて教えてくれました。
意識したのは「覚えやすさ」と「長崎らしさ」

実は「飛鸞(ひらん)」は、初めはロゴではなく、漢字の文字だけで展開していました。ですが、初見では読みにくく、「なんて読むの?」と聞かれることも多かったため、視覚的に覚えてもらいやすい形にしようということでロゴに変更しました。変更してからは、「おしゃれだね」といったお声もいただくようになりましたが、認知率が上がったのが一番の功績です。

また、私たちの蔵がある長崎らしさを取り入れたロゴデザインもあります。長崎には、教会が点在していて、中でも美しいステンドグラスは、キリスト教の布教が始まった長崎という土地ならではの特徴のひとつだと考えています。そこで、いくつかの製品のロゴは、ステンドグラスに平戸の名所など、この土地の魅力を詰め込んだデザインにしています。
デザインでも光るHIRANの挑戦

「HIRAN にこまる」の肩ラベル
おしゃれさも兼ね備えるように意識したので、意外と気づかれていないお客様も多い印象ですが、ボトルには点字デザインを取り入れています。イベントで視覚障害のある方に私たちのお酒を楽しんでいただいたのがきっかけで、ロゴやデザインなどの視覚情報に加えて、もっと広い視点で飛鸞を届ける工夫をしたいと思うようになりました。点字を分かりやすく配置しながら、飛鸞のデザインに溶け込むよう、肩ラベルに点字を採用しています。点字に気づいたお客様からは、素晴らしい取り組みだというお声をいただいてます。

また、パッケージの新しい取り組みとして、2026年3月に発売した「HIRAN's Mile 2026」では、ブック型パッケージを採用しました。箱の中には、お酒に関するストーリーやポストカードも入っていて、実際に本棚に並べて残しておけるようになっています。今後は毎年、コンセプト毎にボトルやパッケージ、色なども全て変更する予定です。お客様の楽しみが減ってしまうのであまり多くは語れないのですが、こだわりのボトルデザイン、パッケージを楽しみにしていただければと思っています。
平戸の輝きを閉じ込めた「HIRAN Heaven」
5月には「HIRAN Heaven」を発売します。商品名は、教会のステンドグラスから差し込む光の美しさが“天国”と表現されていることに由来していて、先ほど紹介したステンドグラスをイメージしたラベルを採用しています。
夏に向けて飲みやすい柑橘ソーダのような味わいで、アルコール度数も低め。ついつい杯が進んでしまう暑い時期にぴったりの逸品です。ぜひ手にとって、見て、飲んで、楽しんでください!
【酒蔵だより:森酒造場】
2023年・夏「飛鸞の梅酒、奈良漬、新商品をレポート」
2024年・春「蔵開きと夏酒第一弾!」
2025年・春「平戸の風土を表現。蔵付き酵母を通じて目指すこととは」
2025年・秋「試練を乗り越え、財産となった一年を振り返る」
2026年・冬「創業130周年「守るために、すべてを変えた」。飛鸞が挑戦を続ける理由」
2026年・春「スタイリッシュなのにわかりやすい。「飛鸞らしさ」を詰め込んだラベルデザインの秘密」









































