「わかむすめ」を醸す山口県・新谷酒造では、6月27日に2025BYの酒造りが終了しました。お米の価格高騰や高温障害による影響などを乗り越えた昨シーズンは、新谷酒造にとってどんな醸造年度になったのでしょうか。
今回は、2025BYの振り返りや海外イベントでの手応え、そして来シーズンの目標を、杜氏を務める新谷文子さんに綴っていただきました。
2025BY、無事皆造しました

新谷酒造は、6月27日に2025BYの仕込みを終えました。事故や怪我もなく、無事に終えることができてほっとしています。
今シーズンは、これまでに経験したことのないような硬い米がやってきて、びっくりしましたが、他社の経験豊かな杜氏さんと相談をしながら、なんとか乗り切ることができました。計画通りにいかないことも多く、振り回されることもありましたが、チームの一人ひとりが臨機応変に対応してくれました。みんな、こちらがお願いしなくてもできることが増え、助かる場面が多く、チームとしての成長を感じています。私が不在にしていても大丈夫だという自信に繋がった人もいるかもしれません。
造りでは、7年前にリリースした超辛口酒「わかむすめ METAL Bunbun」に再チャレンジしました。仕込み配合や米、酵母、製法も変えての挑戦でしたが、お陰様で大変好評をいただき、「超辛口ながら甘みや旨みがある」、「飲みやすいので、普段は辛口を飲まない人にもおすすめ」など、狙い通りの口コミ評価を得ることができました。
海外の日本酒イベントでも大好評の「わかむすめ」

メルボルン酒フェスティバルのブース
海外の日本酒イベントにも参加をしました。
5月には「ソウル 酒フェスティバル 2026(SEOUL SAKE FESTIVAL 2026)」に参加しました。韓国のお客様は日本酒について知識が深く、市場も成長している印象を受けました。
韓国では、フルーティーで甘いけれど、さっぱりと飲める酒質が評価されているようで、「わかむすめ」も好評でした。最初から新谷酒造のブースを目指して来てくださるお客様が増えたり、行列ができたり。初日には開始3時間で予定数量が完売するなど、わかむすめのファンが増えているのを実感しました。
7月にオーストラリアで開催された「メルボルン 酒フェスティバル 2026(Melbourne Sake Festival 2026)」にも行ってきました。現地のディストリビューターに誘われたのですが、参加には現地のリカーライセンスの取得が必要でした。語学が堪能な社員が取得してくれたので、今回出展することができました。
オーストラリアはお酒に関する法律がとても厳しく、イベントでの泥酔者を出さないようにしているそうです。そのためのリカーライセンスで、泥酔者にお酒を注ぐことは禁止されていて、罰則もあります。少し足取りがおかしい人がセキュリティに止められ、そのまま会場の外に出してもらえずにいるのを目撃してびっくりしました。
オーストラリアは日本ブームで、当社の和風なラベルはとても好評でした。お客様の知識や市場の成長はこれからという感じがしましたが、日本国内の知名度に関係なく、いろいろな日本酒を試して楽しんでいる様子が素敵でした。
新シーズンの酒造りにもご期待ください!
2026BYの課題は「飲んだ後のアルコール感」です。食事中に飲んでいて、温度が少し上がってくると徐々にアルコールを感じるようになるので、醪(もろみ)管理を見直すなどして、修正していく予定です。
海外でも、国内と同様に直接交流できる機会を大切にして、地道にファンを増やしていけたらと思っています。また、アジア圏では日本で人気の銘柄が現地でも注目を集める傾向があるので、国内の知名度も上げられるように頑張りたいと思います。
チームわかむすめのみんなには、それぞれの持ち場で才能を発揮して、みんなで社員旅行に行けるように頑張りましょうと伝えています。
【酒蔵だより:新谷酒造】
- 2023年秋:「季節の移ろいを表現する『わかむすめ』今期の仕上がりは?」
- 2024年夏:「IWC&Kura Masterで受賞!世界に羽ばたく『わかむすめ』」
- 2025年春:「看護師から杜氏へ。酒造りの道を進むこれまでとこれから」
- 2025年秋:「新しい酒で挑む、夢を叶える2025BYの酒造り」
- 2026年春:「初のCRAFT SAKE WEEK参戦!東京のイベントで「わかむすめ」を飲もう」
- 2026年夏:「韓国イベントで3時間で完売!成長するチーム「わかむすめ」」









































