【徹底検証】日本酒にめちゃくちゃ合う「まぐろ味噌」のベストペアリングを探る

スプーンデリ大阪 3種のまぐろ味噌

 

まぐろ一筋38年の元まぐろ漁師が開発した「焦がし鮪のおかず味噌」。関西を中心にテレビや新聞、Webメディアでも取り上げられ、SNSでも「お酒に合う!」と話題の商品です。

販売するのはスプーンデリ大阪さん。主力商品の「焦がし鮪のおかず味噌」以外にも「ごま油香るまぐろ味噌」「まぐろ味噌のディップソース」と3つのバリエーションがあります。

今回の記事では、3種類のまぐろ味噌に合う日本酒を徹底的に検証します!
スプーンデリ大阪さんが掲げるメッセージ「スプーンひとさじで、笑顔も会話も増える、明るい食卓になりますように」を受け、日本酒界の笑顔担当としてInstagramで活躍するいとみゆさんをゲストにお招きしました。

当ブログでペアリング検証記事を執筆していただいている酒井辰右衛門さんとおふたりで、日本酒にめちゃくちゃ合う「まぐろ味噌」のベストペアリングを探っていただきます!


【ペアリング検証チーム】


いとみゆさん

いとみゆさん

唎酒師 / 日本酒学講師

日本酒クリエイター・インフルエンサー。Instagramをメインに、SNSで日本酒の魅力と情報を発信している。浅野日本酒店(浜松町)のスタッフとしても活躍中。

酒井辰右衛門さん

酒井辰右衛門さん

J.S.A. SAKE DIPLOMA / 日本酒ペアリング研究家

食中酒としての日本酒の可能性を広げるために、さまざまな料理との相性を探り続けている。当ブログでも数々のペアリング検証をおこなってきた。初心者向け日本酒セミナーの講師としても活動している。

 

まぐろ味噌を食べてみた

まぐろ味噌は、そのままいただくとかなり濃厚な味わいです。日本酒に合わせる前に、まずはお米を固めたお煎餅「ぽんせん」や野菜スティックにつけて、味わいを確かめてみます。

まぐろの身もしっかり感じるし、美味しいですね。ぽんせんにもよく合います。

塩味がちょうどいいです。おつまみにもいいけど、白米がほしくなる味!

いとみゆさん

予想していたより甘味を強く感じました。焦がしまぐろの香ばしさも感じられるので、これも大事な要素になってきそうです。

考えていたお酒と方向性が変わりそうですか?

もっと塩味を前に感じることを想定していたので、これは結構変わりそうですね。この場合「甘さ」がキーワードになってくると思います。甘さを同調させる方向が今のところ有力かな。

酒井さん

同調させる系だと、濃厚でコクがある甘さのお酒ですかね?

そうですね。まぐろ味噌がいい意味で素朴な味わいだから、お酒もその方向が合いそうな気はしています。洗練されたものよりは、どっしり系かな。

日本酒とまぐろ味噌のペアリング検証開始!

熟成系、古酒系をメインに検証していきます。熟成で変化したカラメルのような甘みと味噌の甘さが合うっていうのと、焦げたような味わいが熟成酒にもあるので。ニュアンスが結びつくだろうなと。

まぐろ味噌と合わせて飲んでみる

まずは熟成年数の長いこのお酒ですが……あ、これはちょっと違う。熟成感、古酒感が強すぎると、まぐろの酸味と結びついちゃって「こんにちは!まぐろでーす!」って出てくるのかもしれない。まぐろが悪目立ちしちゃうというか。

あ、本当だ!ひょっこり出てきますね(笑)

もう少し古酒感が控えめなお酒でも試してみましたが、こっちのほうが合いますね。常温もいいけど、43℃くらいに少し温めてみます。温めたほうが甘さが引き立つし、まろやかさも加わって味噌に同調しやすくなるので。

お酒を温めてみる

(ひとくち飲んで)はい、来た来た!

(ひとくち飲んで)あ、これ圧勝です。常温で飲んだときより確実に合う!

お燗で圧勝!

このお酒は、他の2種類のまぐろ味噌にも良く合うと思います。料理の邪魔をしないで寄り添う感じのペアリングではなくて、個性が調和するマリアージュ系のペアリングですね。

「甘さ」がキーワードとのことでしたが、フルーティーでジューシーな甘さのお酒を合わせたらどうなりそうですか?

好みは人それぞれですが、ペアリングのセオリーからいくと「合いにくい」でしょうね。冷酒の温度帯が映えるフルーティーなお酒は、サラダやカルパッチョのような爽やかな料理に合いますよ。今回、意外性のあるペアリングも生まれましたが、基本的には「味を同調させる」方向でいけば失敗しにくいと思います。

 

こんな調子でああでもない、こうでもないと言いながら最終的に20種類ほどのお酒と3種のまぐろ味噌のペアリング検証をおこないました。いよいよ、それぞれのまぐろ味噌に一番合う日本酒を紹介します!

焦がし鮪のおかず味噌には「奥琵琶湖 特撰」

奥琵琶湖 特選

お酒情報:「奥琵琶湖 特撰」

「焦がしまぐろのおかず味噌」向けとして選びましたが、全部のまぐろ味噌と合います。どれか一本選ぶならこれ!まぐろの「焦がし」ニュアンスと、お酒の熟成感がぴったり合うし、甘味もちょうどよいバランスです。

これはもう本当に圧勝でした…!この1本があれば困らない!!温度帯は常温でも美味しかったけれど、ぬる燗から上燗の間でもみなさんに試して欲しいです。

 

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まぐろ味噌の和風ディップソースには「大倉 Limone Mature 無濾過生原酒」

大倉 Limone Mature 無濾過生原酒

お酒情報:「大倉 Limone Mature 無濾過生原酒」

その名のとおりレモネードのような味わいなんですが、なんでこれが合うの??と混乱しました。甘味の強いお酒なので、そこがうまくリンクしているんだと思います。酸味は、本来は邪魔になる要素もあるんですが、レモンのような味わいがアクセントの役割を果たして…不思議と合うんです。

まろやかになるというか、まぐろ味噌の甘みをより強く感じます。まぐろの焦げた味わいも、角が取れて優しくなりました。とくにお燗が合います!マヨネーズのクリーミー感と合わさって、バーニャカウダのような美味しさが引き出されていました。

 

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ごま油香る まぐろ味噌には「華鳩 六段仕込 貴醸酒 2015BY」

華鳩 六段仕込 貴醸酒 2015BY

お酒情報:「華鳩 六段仕込 貴醸酒 2015BY」

六段仕込み、貴醸酒、6年熟成と超濃厚なお酒です。この濃厚さが、ごま油の風味も加わったまぐろ味噌の濃厚さとマッチします。温めると酸が強く出るので、常温がおすすめです。

いやー。ほんと美味しかった組み合わせ!ぎゅっと甘みのある濃厚な味わいとまぐろ味噌と合わせると、高級なごま油のような上品でコクのある味わいを感じます。ただ同調するだけでなく、まぐろ味噌のごま油が活きる味わいになってめちゃくちゃマッチしていました。

 

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まとめ:まぐろ味噌と合うのはお燗、熟成、レモン!

検証に使ったお酒の一部

今回のまぐろ味噌に合う日本酒のキーワードは「甘さ」でした。方向性としては熟成酒タイプです。しかし熟成年数が長いお酒では、味噌の甘さには同調するものの、まぐろの酸味や香ばしさが際立ってしまうケースもありました。すべてのまぐろ味噌に合う「奥琵琶湖 特撰」の熟成年数は3年です。

ペアリングは理論だけではわからないことがたくさんあって、実践してみないと合う・合わないは判断できないものだと痛感しました。

いとみゆさんと酒井さんにも、改めて今回の検証結果を振り返っていただきましょう。

検証を終えて

まぐろ味噌の美味しさが、さらにアップするペアリングが見つかったと思います!同じ日本酒でも温度帯によってペアリングが成立したりしなかったり、奥が深いなぁと感じました。

奥琵琶湖は圧勝でしたけど、Limone華鳩の貴醸酒も、味噌の濃厚な甘みと焦がしまぐろの香ばしさを上手くまとめるペアリングでしたね。なんでLimoneが合うのか、まだちゃんと理解できていないんですが(笑)。僕もペアリングの奥深さを改めて感じました。

ベストペアリングをご自宅で!お得なセット商品販売中

今回の検証で一番だったお酒とまぐろ味噌の組み合わせを、セット商品で販売しています。単品で購入いただくよりも少しお得に、3種すべてのセットならさらにお得に購入いただけますので、ぜひご自宅でベストペアリングを手軽に体験してみてください!

 

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